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メッセージ

日本自動車殿堂活動に寄せて 山田 隆哉氏

 近年、地球・エネルギー環境や安全性の問題、国内自動車市場の成熟化など業界を取り巻く環境が大きく変化しているなか、我々自動車業界は日本経済を支える基幹産業の一つとして、社会的・経済的使命を全うしてまいりました。

 当社においても、1世紀近くもの歴史のなかで培ってきた技術力と経験を活かして、スモールカーのメリットを追求しながら、更にスモールカーの常識を打ち破るような、より魅力あふれるクルマ作りに日々努力を重ねております。

 我が国の自動車産業が広く世界の人々から望まれ、愛されるクルマ作りを進めていくためには、これまでの発展の歴史を振り返り、先人たちが努力してきたすばらしいクルマづくり、その周辺の技術を基本に、新たな発展と創造を決して怠ってはならないと考えます。

 21世紀を迎えたいま、我々は、次世代を担う人々が日本の自動車産業にこれまで貢献してきた人々に目を向けてもらうと同時に、自動車産業技術のすばらしさ、楽しさ、貴さを知り、モノづくりの魅力を感じとってくれることを願ってやみません。モノを愛し、モノ作りを愛する子供や若者たちが、日本の長い歴史で培われたクルマづくりの知恵とノウハウを受け継ぎ、次世代に発展継承していくことを期待したいものです。

 その意味で、日本自動車殿堂活動は極めて意義が大きく、今後の自動車産業の発展のためにも応援していきたいと存じます。
(2002年『JAHFA No.2』収録)

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