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メッセージ

21世紀の地球規模の自動車産業発展への礎に カルロス・ゴーン氏

 私は日産自動車に着任してからはまだ3年強しか経っておりませんが、ビジネスマンとして20年以上の歳月を常に自動車産業の一員として過ごしました。これまでフランス、ブラジル、米国と世界各地で自動車産業にかかわる仕事をしてきましたが、日本に来るずっと以前から日本自動車産業の高い研究開発力、高い生産性、高い品質を常にベンチマークとして意識して仕事をしておりました。

 日本の自動車産業が日本の基幹産業となり、日本経済の発展に多大な貢献を行なってきた事は私が述べるまでもなく皆様ご承知の事と思いますが、今後世界経済がよりグローバル化していく過程で特に開発途上国における自動車産業の育成・発展、自動車の普及において、日本自動車産業の果たす役割は一層大きなものになると思われます。また、日産とルノーの関係のように、日本自動車産業と諸外国の自動車産業との間でのベストプラクティスの交換、共同開発またシナジー効果の創出は今後世界的規模で自動車産業により高い性能、そして安全や環境などの社会的な要請が高まるなか、不可欠なものとなっていくでしょう。

 従いましてこの日本が誇る自動車産業の歴史、そしてその産業の発展に多大な貢献を行なった人々の事を知るために日本自動車殿堂が設立されたことは極めて有意義なことと思います。また、東京上野の国立科学博物館の中に常設されることによって日本の将来を担う多くの若者達がこの殿堂を訪問し、自動車産業への関心を高め、それによって日本の自動車産業が引き続き21世紀のグローバルな経済の発展に主導的な役割を果たせるものと私は確信しています。
(2002年『JAHFA No.2』収録)

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