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日本自動車殿堂イヤー賞選考要領

日本自動車殿堂イヤー賞選考要領


日本自動車殿堂 イヤー賞選考委員会委員長
藤本 彰

1.イヤー賞の種類
 当該年度の最も優れた乗用車およびその開発グループを表彰する。
(1)日本自動車殿堂カーオブザイヤー
   (国産乗用車)
(2)日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー
   (輸入乗用車)
(3)日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー
   (国産および輸入乗用車)
(4)日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー
   (国産および輸入乗用車)

2.年次の選考対象期間
 前年度の東京モーターショー・プレスデーないしはそれに相当する日から1年間を対象期間とする。

3.選考対象車および開発グループ
 国内で販売された新型車を原則とし、選考準備委員会(従来通りとし、イヤー選考委員会委員長が兼ねる)がこれを決定する。その場合、合理的な選考を考慮して選考対象車数を一定範囲内に収めることができる。また、会員、顧問、自動車メーカーおよびインポーターなどに意見を求めることができる。

4.選考方法
(1)日本自動車殿堂イヤー賞は、選考の客観化と定量化そして高質化を目指し事前に各賞の選考委員集団の評価特性を位置づける。
(2)各賞の選考は、選考委員の投票によって行う。
(3)選考の投票には、総合評価および階層分析法AHP(Analytic Hierarchy Process)を組み合わせた選考準備委員会が構築した方式を用いる。

5.選考委員および投票
(1)日本自動車殿堂カーオブザイヤーの選考は、選考準備委員会が選出した8名以上(評価理論にもとづく)の会員が選考委員となる。
 なお、選考における評価項目は「実用・利便性」「経済性」「審美性」「先進性」「安全性」「環境性」を用い、そしてこれらを含めた選考委員の総合評価(必要に応じてAHP)をもって投票を行う。
(2)日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤーの選考は、(1)と同様とする。
(3)日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤーの選考は、選考準備委員会が委嘱したその分野の8名以上(評価理論にもとづく)のプロフェッショナルが選考委員となる。
 なお、選考における評価項目は「審美性」「先進・独自性」「実用・利便」「経済性」「安全性」「環境性」を用い、そしてこれらを含めた選考委員の総合評価(必要に応じてAHP)をもって投票を行う。
(4)カーテクノロジーオブザイヤーの選考は、選考準備委員会が選出したその分野の会員8名以上(評価理論にもとずく)のプロフェッショナルが選考委員となる。
 なお、選考における評価項目は「先進・独自性」「高機能性」「経済性」「実用・利便性」「安全性」「環境性」を用い、そしてこれらを含めた選考委員の総合評価(必要に応じてAHP)をもって投票を行う。

6.選考の手順
(1)選考委員集団の評価特性の定量化  各賞の選考に先立ち、選考委員(パネル)の評価特性(いわゆる評価を行う側の評価)を計量・解析し、各賞選考委員の集団としての評価特性をレーダーチャートによって位置付け、主観評価の客観化に努める。必要に応じてこれを開示する。

(2)当該年次の各対象車種の選定  選考準備委員会は、当該年次の対象車「第1次ノミネート車」を選び、これらのうち原則として12車以内を「第2次ノミネート車」として選定し、それぞれの所定の投票用紙を添えて選考委員に送付する。

(3)評価と集計および統計処理  選考委員は、「第2次ノミネート車(12車以内)」を対象にして、「総合評価(100点満点)」によって6車を選び出す。その最高点の1車についてはコメント(選んだ理由)を付す。なお、その6車の上位3車の中に、明らかに同一カテゴリーとみなされる車が複数存在した場合は階層分析法AHPによる評価を行い評価精度を高める。選考委員は、所定の投票用紙にこれらを記入して投票する。
 選考準備委員会は、これらを統計処理(選考委員評価点の客観化、データの正規化など)し、順位を算出する。
 これらの結果にもとづき、イヤー賞選考委員会委員長は各賞を決定し、選考理由を付して公表する。

7.選考委員名簿
  イヤー賞選考委員会委員長 理事 藤本 彰
  (株)カースタイリング出版 代表取締役社長

  イヤー賞選考委員会主幹 理事 寺本 健
  (株)KENTWORKS 代表

(1)日本自動車殿堂カーオブザイヤー
(2)日本自動車殿堂インポート・カーオブザイヤー
 選考委員名 (順不同)
 景山 一郎(日本大学生産工学部 教授)
 佐野 彰一(東京電機大学理工学部 元教授)
 澤田 東一(芝浦工業大学 名誉教授)
 沼尻 到(交通事故総合分析センター 元所長)
 間宮 篤(東京アールアンドデー 取締役)
 野崎 博路(工学院大学工学部 教授)
 浅野 邦明(自動車安全運転センター 元理論教官)
 廣瀬 敏也(芝浦工業大学工学部 准教授)
 北原 孝(東京工業大学 元特任教授)
 寺本 健(自動車研究開発 技術コンサルタント)
 梶原 伸治(近畿大学理工学部 准教授)
 東 大輔(久留米工業大学 教授)
 吉野 貴彦(久留米工業大学工学部 講師)
(3)日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー
 選考委員名 (順不同)
 石井 明(九州大学大学院 名誉教授)
 河岡 徳彦(静岡文化芸術大学デザイン学部 元教授)
 松井 孝晏(東京造形大学造形学部 元教授)
 澤田 東一(芝浦工業大学 名誉教授)
 坂口 善英(HAL東京 カーデザイン学部 教官)
 稲田 真一(武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 教授)
 木村 徹(名古屋芸術大学 客員教授)
 東 大輔(久留米工業大学 教授)
 海老澤 伸樹(産業技術大学院大学産業技術研究科 教授)
(4)日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー
 選考委員名 (順不同)
 佐野 彰一(東京電機大学理工学部 元教授)
 景山 一郎(日本大学生産工学部 教授)
 澤田 東一(芝浦工業大学 名誉教授)
 野崎 博路(工学院大学工学部 教授)
 廣瀬 敏也(芝浦工業大学工学部 准教授)
 北原 孝(東京工業大学 元特任教授)
 寺本 健(自動車研究開発 技術コンサルタント)
 梶原 伸治(近畿大学理工学部 准教授)
 東 大輔(久留米工業大学 教授)
 吉野 貴彦(久留米工業大学工学部 講師)
*各賞の選考委員集団の評価特性を図(2005年9月実施)に示す。この評価特性は,委員に変更が生じた場合、また、委員の特性に変化が生じたと考えられる場合、改めて選考委員の評価特性を求めなおす。

図 イヤー賞の各選考委員集団の評価特性

 人・物・事などの評価や選考は、それにあたる人および集団によって変わるのが常である。
 自動車およびその技術やデザインの評価・選考も例外ではない。文化、風土、慣習、経済などによって価値観の多様化が進む今日、一律確定の評価・選考はあり得ない。まさに人であればこその不確定性を秘めた確率特性をもつ。これを前提とし、日本自動車殿堂イヤー賞は、選考の客観化と定量化そして高質化を目指し、各賞の選考委員集団の評価特性をレーダーチャートによって位置づける。すなわち評価する委員を評価するものである。
 なお、選考委員は原則として自動車の研究・開発等に関わりをもつそれぞれの分野のプロフェッショナルとし、評価理論に基づき各賞の員数は8名以上、投票は総合評価と必要に応じてAHPを導入、データの正規化などの統計処理を駆使して精度を高めるよう努めている。

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