ニュースリリースNews release
2023.05.16
山羽虎夫の胸像が移転、除幕式が執り行なわれました
昨年(2022年)、日本自動車殿堂の殿堂者入りとなった日本初の国産蒸気自動車を製作した山羽虎夫の胸像の移転除幕式が5月2日に行なわれました。山羽虎夫は1874(明治7)年岡山県生まれ。当時の最先端であった電気技術を学び、地元で電機工場を設立。1903年に大阪博覧会で外国製の自動車を初めて見て、岡山で乗合自動車事業を始めたいという地元の資産家の森房造と楠健太郎の依頼により、約半年月の期間を費やして国産初の蒸気自動車を完成させました。
そして、119年前の1904(明治37)年5月7日、初の国産蒸気自動車の試運転が、現在の岡山市の表町から京橋を渡り、新岡山港の近くまで約10キロの行程で行なわれました。その功績をたたえ、1954(昭和29)年には、岡山城の烏城公園のお堀端に胸像と記念碑が建立されました。
今回、地元の岡山市表町商店街・地元町内会・地元企業の名士の方々で結成した顕彰プロジェクトの方々が、この山羽の功績をより多くの方に知ってもらい、地域を盛り上げようと、試運転で渡った山羽とゆかりのある京橋の近くへの胸像の移転を提案され、実現したものです。
式典当日は、日本自動車殿堂の表彰状とトロフィーも飾られ、岡山市の大森雅夫市長をはじめ、山羽虎夫の曾孫の方々も来られ、盛大に除幕式が執り行なわれました。山羽虎夫の胸像の隣には、同じく日本で初めて空を飛んだと言われる鳥人幸吉(浮田幸吉)の記念碑もあり、陸と空で日本初を成し遂げた二人の岡山県人の碑が並ぶことになりました。
胸像が移転した京橋の森崎稲荷の周辺は、毎月、京橋朝市が開催され賑わう場所で、山羽虎夫の工場跡地が残る岡山表町商店街にも近くなりました。また、地元の自動車愛好家により山羽虎夫の試運転ルートを走る「パイオニアラン」が試運転から90年目にあたる1995年から5年ごとに開催されています。
式典会場に並べられた日本自動車殿堂の表彰状とトロフィー。
岡山商科大付属高校の生徒たちが2年がかりで制作した2/3のサイズの山羽式国産蒸気自動車のレプリカモデルも展示された。
式典の出席者の方々。
山羽虎夫の曾孫・山羽真二氏の挨拶。
序幕の瞬間。
山羽虎夫像を前に除幕式出席者の記念撮影。表彰状とトロフィーを持たれているのが山羽虎夫の曾孫(山羽真二氏、齊藤真氏)、その(向かって)左が大森雅夫岡山市長。
京橋に移った山羽虎夫像。
2022.12.27
2022日本自動車殿堂(JAHFA)式典風景をご覧ください。
11月15日に開催された2022日本自動車殿堂(JAHFA)表彰式典の模様のスチール写真をアップしました。
式典映像(ダイジェスト版)とともにご覧ください。
https://www.jahfa.jp/2022/12/27/2022年表彰式典/
2022.12.26
2022年11月15日に開催された日本自動車殿堂表彰式典の模様のダイジェスト版をYouTubeにアップしました。
表彰式の模様や受賞者の挨拶を約25分でまとめました。
https://www.youtube.com/watch?v=NGrF1dDelF0
ぜひご視聴になってみてください。
2022.11.09
2022年11月15日(火)13時30分より2022日本自動車殿堂表彰式を開催致します。
2022日本自動車殿堂表彰式を2022年(令和4年)11月15日(火曜日)13時30分から学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)にて開催いたします。
表彰式典は、当日13時30分より自動車殿堂のYoutubeチャンネルにて同時配信をいたします。
以下のURLよりご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。
2022.11.08
JAHFA 日本自動車殿堂 2022 殿堂者(殿堂入り)/2022 歴史遺産車/2022~2023 殿堂イヤー賞を発表致します。
1.2022 日本自動車殿堂 殿堂者(殿堂入り) 4名

山羽 虎夫 氏 自動車大国日本の端緒を開く
山羽虎夫(やまば・とらお)氏は20世紀初頭にあって自動車とその動力源に高い関心を持ち、わが国初の蒸気自動車を製作し、その後の自動車国産化、さらには自動車大国日本の端緒を切り開かれました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。

中村 健也 氏 トヨタの純国産乗用車開発・量産の道を拓く
中村健也(なかむら・けんや)氏は生産設備を開発して量産体制を構築、トヨタの初代主査として純国産乗用車クラウンの開発を指揮するとともに、主力車種の開発を担当し、その後に続く主査制度を確立されました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。

増田 忠 氏 国産初の御料車や日産初の前輪駆動車の開発を推進
増田忠(ますだ・ただし)氏は軽自動車フライング・フェザーの開発に携わり、国産初の御料車の開発を主導、数々の新技術に挑戦するとともに、日産初の前輪駆動車の開発を手がけ、その後の大衆車の基盤技術を確立されました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。

篠塚 建次郎 氏 モータースポーツ発展に寄与した日本人初の国際ラリー総合優勝者
篠塚建次郎(しのづか・けんじろう)氏はパリ・ダカール・ラリーとWRC(世界ラリー選手権)で日本人ドライバーとして初の総合優勝を成し遂げ、ラリー競技への認知度を高めるとともに、アフリカでの教育環境向上に尽力するなど、社会貢献活動も積極的に進められました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
2.2022 日本自動車殿堂 歴史遺産車 4車

筑波号 (1934年)
筑波号は、わが国最初の前輪駆動小型乗用車として130台が製造された。前輪駆動車は世界の乗用車の主流であり、日本においてはその嚆矢となった歴史的名車である。

ニッサン フェアレディZ(1969年)/DATSUN 240Z(1970年)
ニッサン フェアレディZ/ DATSUN 240Zは、米国市場が求めるスポーツカーとして登場、国内外で高く評価され、モータースポーツでも活躍、約9年間で世界販売52万台を記録した歴史的名車である。

スズキGSX1100S KATANA(1981年)/GSX750S(1982年)
「日本刀」をイメージしてデザインされたスズキGSX1100S KATANA/ GSX750Sは、欧州市場をはじめ日本でも高く評価され、スズキブランドの確立とシェアの拡大に貢献、世界の二輪車市場で新しいジャンルを切り拓いた歴史的名車である。

トヨタ プリウス(1997年)
トヨタ プリウスはハイブリッドシステムを搭載した世界初の量産乗用車として販売され、その後の環境対応技術の先駆けとなり、燃費の向上、二酸化炭素の排出削減において技術的方向性を指し示した歴史的名車である。
3.2022〜2023日本自動車殿堂 イヤー賞

2022〜2023日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)
「日産 サクラ/三菱eKクロス EV」および開発グループ
国内EV市場の拡大に貢献する軽規格適合の本格的EV
クラスを超えた力強いEVの走りと高い質感の内装
軽自動車ながら優れた走行安全アシストシステムを装備

2022〜2023日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車)
「メルセデス・ベンツ EQS」およびインポーター
高い空力特性とEVの未来を感じさせるエクステリア
完成度の高いEV専用プラットフォーム
先進かつ独自のテクノロジーに裏打ちされたUI

2022〜2023日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「トヨタ クラウン(クロスオーバー)」およびデザイングループ
トヨタのフラッグシップ初のクロスオーバーデザイン
環境・安全技術を融合させたスマートなエクステリア
使いやすさと楽しさを組み込んだ新鮮なインテリア

2022〜2023日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「ドライバーサポートと緊急時対応の技術:マツダ CX-60」および開発グループ
ドライバー・モニタリング
ドライバー異常時対応システム(DEA)
ドライバー・パーソナライゼーション・システム
・プレスリリース1 ・プレスリリース2・【報道関係者向け】写真素材
日本自動車殿堂 総覧 第一巻Oficial Book

特定非営利活動法人 日本自動車殿堂の創立15周年を機にこれまでの活動を第一期と位置づけ、その活動を網羅した永久保存版として刊行。殿堂者(殿堂入り)70名の業績、歴史車12台の紹介をはじめ、第一期の活動を紹介しています。全900頁、束80mm、糸綴・合皮装丁金文字高質仕上げ。定価28,000円(税別)。
さらに、式典開催に合わせ『機関誌JAHFA(年次報告書)』を発行しています。
『日本自動車殿堂 総覧 第一巻』/『機関誌JAHFA』のお申し込みは、
■日本自動車殿堂事務局(info@jahfa.jp)までお問い合わせください。