JAHFA 日本自動車殿堂 2024 殿堂者(殿堂入り)/2024 歴史遺産車/2024~2025 イヤー賞を発表致します。
1.2024 日本自動車殿堂 殿堂者(殿堂入り) 5名
酒井文人 氏 モーターサイクルレースとモビリティ文化の道を拓く
酒井文人(さかい・ふみと)氏は、戦後のモーターサイクルレースの開催に携わり、二・四輪誌を刊行し健全なライダー・ドライバーを育成、国産メーカーの国際競争力を高める礎を築き、日本のモータリゼーション文化を高めることに、多大な貢献をされました。その偉業をたたえ、永く伝承して参ります。
下川浩一 氏 自動車産業研究の道を拓き国際ネットワークを構築
下川浩一(しもかわ・こういち)氏は、米国自動車産業の研究を皮切りに、日米自動車産業の経営分析に取り組み、日本的経営の復興を提言するとともに、国際的な自動車産業研究のリーダーとして、国際ネットワークを構築されました。その偉業をたたえ、永く伝承して参ります。
内山田竹志 氏 世界初の量産ハイブリッド車開発と次世代モビリティを主導
内山田竹志(うちやまだ・たけし)氏は、自動車エンジニアとして21世紀の資源環境問題に対応するため燃費向上を目指し、世界初の量産ハイブリッドシステムを開発、環境対応の主流技術として世界中に定着させるとともに、幅広いエネルギー問題への取り組みを主導されました。その偉業をたたえ、永く伝承して参ります。
大聖泰弘 氏 エンジン研究の道を極め国内外の新たな研究を支援
大聖泰弘(だいしょう・やすひろ)氏は、自動車排出ガスの浄化技術研究およびディーゼルエンジンの研究に取り組み、NOxなどの低減技術やエンジンの高効率化を提言、電気自動車の採用を促進する急速充電システムの開発など、永年にわたり日本の自動車技術の向上に貢献されました。その偉業をたたえ、永く伝承して参ります。
原昌宏 氏 日本発世界標準 誇り高きQRコードの発明者
原 昌宏(はら・まさひろ)氏は、1次元コードに代わる新技術の開発に取り組み、問題点を徹底検討、誤認を避け、誤り訂正機能を持つ大容量かつ高速読み取りが可能なQRコードを開発し、自動車業界のみならず広く世界に開放し、日本発の世界標準を生み出しました。その偉業をたたえ、永く伝承して参ります。
2.2024 日本自動車殿堂 歴史遺産車 4車
NS号 (1909年)
NS号は明治末期に島津楢蔵氏により独自に開発された、空冷単気筒エンジンを搭載した日本初のモーターサイクルで、その後の量産モデルへと続く国産モーターサイクルの源流となった、歴史的名車である。
トヨタ 2000GT(1967年)
トヨタ 2000GTは自社の技術を世に問うために、ヤマハの協力を得て開発された。国際速度記録を樹立、流麗なスタイリングを持つ日本製GTカーとして世界的に高い評価を得た、歴史的名車である。
スズキ アルト(1979年)
スズキ アルトは軽自動車の排気量が550㏄への拡大を機に、その本質を捉え、ムダや飾りを省いた低価格車として登場。当時低迷していた軽自動車市場を復活させ、今日の軽自動車の地位を確固たるものにした、歴史的名車である。
スバル レガシィ(1989年)
スバル レガシィは富士重工業の世界戦略車として、走りの質の向上を目ざしたイノベーションから生まれ、AWD技術やステーションワゴン市場を開拓するとともに、その後のスバル独自の基幹技術を確立した、歴史的名車である。
3.2024〜2025 日本自動車殿堂 イヤー賞 4賞
2024〜2025 日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)
「トヨタ クラウン(セダン)」および開発グループ
上級セダンの新しいイメージ創造に挑戦
FCEVを含む多様なパワートレーンで環境に対応
パーソナルとビジネスユースを高い次元で両立
2024〜2025 日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車)
「ボルボ EX30」およびインポーター
日本にフィットするSUVタイプのコンパクトEV
オリジナリティの高いモダンでスマートなデザイン
高い運動性能と実用的な航続距離を実現
2024〜2025 日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産乗用車)
「トヨタ クラウン(スポーツ)」およびデザイングループ
クラウンらしさを覆す大胆で戦略的なスタイリング
トヨタのフラッグシップSUVとして力強い造形
高品質の色とマテリアルを生かした魅力的な内装
2024〜2025 日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産乗用車)
「e-SKYACTIV R-EV:マツダ MX-30 Rotary-EV」および開発グループ
ロータリーエンジンを活用した新ハイブリッド
コンパクトな電動駆動ユニットの実現
既存技術を発展させ新たな分野への挑戦